股関節とはその名の通り股にある関節の事で骨盤と大腿骨、靭帯、その他
様々な筋肉によって構成されています。
体内には大小様々な関節がありますが股関節は関節の中でも
最大の大きさを誇る関節です。
人間の身体を客観的にみてくると上半身と下半身に分類されると思いますが、
その上半身と下半身の中間にあるのが腰であり、腰にある関節が股関節
という事を考えるとどれだけ重要な役割をもっているかがわかるでしょう。
稼動範囲は広く専門的な言葉でいうと屈曲・伸展・内転・外転・内旋・外旋の
6種類の動きがを行う事ができるようになっています。
股関節とはどこにあるのかをわかりやすく感じるには
自分の股関節を触れば良いでしょう。
まず自分で触ってみましょう、股関節というのは大体の人がある場所を
勘違いしています。
多くの方は自分の両足の内側の辺りを股関節と思っている場合が多いのですが
股関節とは大腿骨の先端にある球状の形をした関節です。
場所は自分のでん部の辺りを触ってみましょう、そしてそのまま斜め後ろに
さがっていくと少しへこんだ位置がありますよね?そこの奥が股関節です。
自分で意識的に行動する事によって自分の身体がどういう仕組みで動いてて
どういう風になってるのか、より知ることができます。
股関節を含めて、色んな関節や組織が複雑に動く事によって自分では簡単だと
思っている行動をとっているわけです。
股関節を意識した行動を行う時は内股の方よりはお尻の後ろ側辺りを
意識して行動するといいでしょう。
股関節痛を経験した事がある人が口を揃えていう事はあんなに大変だとは
思わなかったという事です。
股関節は上半身と下半身をつなぐ関節です、そこが痛いということはどういう
障害が生まれてくるのでしょうか?
股関節痛になるとならないとでは大きな違いがあります、歩くのさえ苦痛と
感じることすらあり、放っておくと重大な問題にもなりかねません。
股関節痛の主な原因としては日常的な部分にあり、自分の姿勢や癖などが
積み重なって発症する場合がほとんどです。
股関節に影響を与えてしまう姿勢の例としては横座りなどの座り方や足を必ず
偏った側で組むなどがあり、また体の柔軟性が低下した結果、股関節痛になる事
が多くなっています。
股関節痛を治すには体のゆがみを治す事によって軽減する場合が多く、
そのあとも継続的に原因となっている姿勢や癖などを矯正していく事によって
股関節痛は予防する事ができます。
股関節が少しでも痛いかな、なんかちょっとおかしいなと思った方の為に、
危険度のチェック項目を設けてみました。
■横座りを良くする
■足を良く組む
■歩くときに右と左では違和感を感じてしまう
■あぐらを組むと痛むときがある
■足の裏をあわせて座ると膝の高さが右と左で異なっている
このうち複数の項目に当てはまってる場合は少し注意しましょう。
股関節痛は痛みのあまり、痛い部分をかまってしまい、腰などにも悪い影響が
出てしまう事があります、少しでも気になったら少し病院や整骨院などにいって
チェックを受けてみた方がいいでしょう。
股関節症といっても普段生活している人には
あまり耳馴染みの無い言葉かもしれません。
股関節を含めて人間の身体は大きなくくりでいえば消耗品といっても
過言ではありません。
股関節もいつの日か磨耗・損傷し、結果として股関節症といわれる症状が
あらわれます。
股関節症とは変形性股関節症ともいい、他の関節症などと比べて
年齢が若い人でも発症する事がある関節症のひとつです。
股関節症の原因としては関節の骨と骨がこすりあわさって損傷するのを
伏せぐために軟骨という柔らかい骨が挟まっているのですが、
それが磨耗してなくなってくると骨と骨が直接こすれあう事になり、
それによって股関節症が引き起こされるのです。
また股関節症の特徴としては骨盤などの違いなどから女性の発症率が
高くなっているのも股関節症の特徴といえます。
股関節症は少しずつ進行していく病気です。原因が軟骨が磨耗してなくなり、
こすれ合わさる事によって症状が進行していくわけですから、
気付いた時に初期治療を行えば進行を食い止める事ができます。
他の病気にもいえることですが早期発見早期治療がポイントと言えるでしょう。
股関節というのはあらゆる動作に絡んでおり、特に歩くという行為に
密接な関連性があります。
もし股関節症が非常に重い段階まで進行してしまった場合は
最悪歩く事すら困難になります。
現在では治療に関しては保存的治療とよばれるものと手術、
どちらかによって症状を改善していくのが主流とされています。
保存的治療というのは手術をせずに治療を行う事で早い段階で発見できた場合は
これで間に合う場合が多く、方法としては血行を良くする、
サポーターなどで股関節を保護する、消炎剤で炎症を抑える等があげられます。
手術の場合は骨を削り、形を変えたり人工の股関節に変える等大掛かりなものに
なるため、十分に医師と相談しましょう。
変形性股関節症と股関節症というのは大差がなく同じような意味合いで
使われる事が多いです。
ここでは変形性股関節症について詳しく説明をしたいと思います。
股関節を痛めると日常的に多大な影響がある事は理解できたと思いますが、
変形性股関節症まで進行してしまうと日常的な姿勢や癖の矯正だけでは
治す事は困難になってしまいます。
日本人の場合は先天性股関節脱臼という病気を患った人は変形性股関節症に
も患ってしまう場合が多いようで、変形性股関節症には前期から末期までの
4段階に分けることができ、症状や治療法も異なっている為、
専門的な知識が必要になります。
前期の場合などは投薬や日常的なトレーニングなどで症状の改善はある程度
見込めますが完治に至るのは難しいといわれており、手術が必要となります。
末期まで症状が進行してしまうと、自分の骨の手術もできなくなってしまい、
人工股関節にするという手術が用いられます。
ただし人工股関節の耐久性が10年から20年といわれている為、若い時に行うと
何度も手術を行う必要が出てくる為、60歳以上の患者さんを
対象に行われています。
変形性股関節症になってしまうと日常的な部分で足に気を使いながら生活を
していく事になります。
それは症状を悪化させないために必要な事であり、とにかく足に負担をかけない
事が第一になります。
たとえば上半身で重いものをもったとしたらそれは下半身の負担になりますし、
長時間立ち続けるだけでも、足には相当な負担になりますし、
長時間歩くのもなおさらです。
ただし筋力が落ちてしまうとそれも症状を進行させる一因になりますので、
適度な運動、ストレッチなどを行いながら痛いときは安静にしておくという
感じになるでしょう、どちらにしても長く付き合っていく必要がある病気
といえます、専門家や医師の指示に従って気をつけていきましょう。
先天性股関節脱臼とは赤ちゃんに良く見られる病気で先天性と表記していますが
生まれつきのものだけではありません。
赤ちゃんの関節というのはゆるくなっている為、その時期に無理に脚を
伸ばしたりする事によって先天性股関節脱臼になる場合があります。
先天性股関節脱臼の大体の原因は胎内にいるときの姿勢が挙げられており、
また女性に多く見られるのは遺伝的なものだとされる部分もあります。
代表的な症状としては左右の脚の長さが違う、おむつがつけづらい、歩き方が
少しおかしい、歩けないといった症状も確認されており、個人差が激しい為
気付きづらい面もあります。
先天性股関節脱臼は医師によっては自然治癒すると言われる事もあるようですが
実際はそんなに簡単ではなくリーメンと呼ばれる革バンドを装着する事で治療を
行います。
経過を見ながら装着する時間を短くしたりする事によって治療していきますが
それでも症状に改善がみられない場合は手術によって改善をします。
先天性股関節脱臼は治らないまま成長していくと変形性股関節症になる可能性が
高い為、その辺は医師と相談しながら治療していきましょう。
また先天性股関節脱臼はおむつに密接な関係があると言われており、
おむつが大きく動きを制限するような形をしていた1970年代では発症率が2%ほど
だったのに対し、現代のおむつはコンパクトで動きやすくなっている為、
発症率は0.1%から0.2%程度まで抑える事に成功しています。
そこからも先天性股関節脱臼の予防としてはできるだけ動きやすいおむつを
装着する、抱っこする際にも少し気をつける必要があるでしょう。
いずれにせよ先天性股関節脱臼の症状が少しでも見られるようであれば早めに
医師の診断を受けましょう。
人工股関節とはその名の通り、股関節を人工的に作ったものです。
股関節とは大きく分けて2つの骨からできていますが、それを元にセラミックや
金属、ポリエチレンなどで作られています。
人工股関節にする手術は変形性股関節症の中でも高齢で症状が末期の方に
用いられる手術方法ですが、30年ほど前からはじまりました。
人工股関節が開発されたのは1920年代のことでイギリスで生まれ、
最初はガラスで作られたといいますから技術の進歩を感じますよね。
現在に至るまでさまざまな人工股関節が開発されてきましたが代表的なもの
としてはチャンレー型と呼ばれるものが一般的とされており現在では
表面にハイドロキシアパタイトをコーティングしたものもでてきており
日々進化していると考えられます。
人工股関節にする事によって変形性股関節症によっておこる日常的に痛みは
大きく改善され、手術後はリハビリを行う事によって今までよりも
改善された生活を送ることが可能ですが、人工股関節にも寿命があります。
現在の人工股関節の耐用年数は長くても20年程度といわれており、
若い年代の方がこの手術を行うと再手術の必要が出てきますが、近年では
人生をもっと豊かに過ごすという意味で40代ぐらいでも手術に踏み切る
パターンが増えてきています。
再手術などの問題はありますが、痛みをとる効果でいえば治療の中でも
最も高く、旅行や軽いスポーツなども楽しめるようになりますが
慣れるまでは数ヶ月筋肉に痛みがあったり、また体内にとっては異物である事
から、周囲になじむまでの期間にも痛みを伴います。
このように術後も様々な問題がありますが股関節の痛みをとる事は間違いないと
いえます、医師などと相談しながら手術に踏み切るのも手でしょう。
股関節をストレッチすることによって柔軟性を養うという事は股関節症を予防
するという意味では非常に有効です。
股関節をストレッチするのは家でもできますし、ちょっとした空き時間などでも
十分なストレッチは可能です。
股関節周辺は様々な筋肉が複雑にからみあっており、深い部分の筋肉はやはり
疲れがたまりやすくなっています。
股関節に関わらず疲れがたまり柔軟性が低下し、それが原因となって股関節症が
発症するわけですからそこを伸ばす、疲れをとるようなストレッチができれば
予防、または進行を緩和する事に大きな意味があるのです。
股関節には屈曲・伸展・内転・外転・内旋・外旋という代表的な6種類の動きが
あり、それぞれストレッチ方法も違いますので覚えておきましょう。
代表的なストレッチ方法としては以下のようなものがあげられます。
屈曲の場合
■両手で膝を抱え、胸の方へ近づけてその状態を20秒から30秒ほど
キープする
伸展の場合
■片手で足をもちそのまま後ろにお尻に近づけるように引き寄せ、
その状態を20秒から30秒ほどキープする
内転の場合
■座って両脚をひらき、片足を曲げて体の前においてもう片方の足の方へ
身体を倒して、その状態を20秒から30秒ほどキープする
内旋の場合
■足の裏を合わせて座り両膝を床につけるように何度も上下させる
外旋の場合
■正座の姿勢から膝から下を少し横にずらして姿勢を起こし、ゆっくり
腰をおとしていく
以上は代表的なストレッチ方法です、股関節を痛めると股関節だけでなく
腰などにも悪影響を及ぼします、日常的なケアを行う事で予防に努めましょう。